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2009.11.04-05 東通原子力発電所・原子燃料サイクル施設の見学会が行われました。

 平成21年11月4・5日の両日,東北電力東通原子力発電所および日本原燃原子燃料サイクル施設の見学会が開催されました.

 両施設とも,青森県の下北半島の太平洋側に位置していますが,周辺には72基もの風力発電施設やかつてのITER(国際熱核融合実験炉)の建設候補地など,エネルギー関連施設が数多く存在しており,下北半島は「エネルギー半島」とも呼ばれているそうです.

 4日に見学させていただいた東通原子力発電所は,平成17年12月より東北電力の沸騰水型軽水炉110万kWが稼働しています.計画当初から放射線量の低減に力を入れており,炉心の水質管理や点検の自動化,作業時間の短縮などの工夫により,現在世界で最も作業被曝線量の低い原子力発電所となっています.今回は定期点検中の訪問であったため多くの作業員がおり,館内放送で点検状況が飛び交うという,普段の原子力発電所とは違った雰囲気の中,見学用のコースから点検作業中のタービン建屋内の様子や訓練センターの様子を見せて頂きました.

 翌5日は原子燃料サイクル施設を視察しました.六ヶ所原燃PRセンターにて,施設の概要を説明していただき,大がかりな模型展示により再処理等の過程を学びました.その後,実際に低レベル放射性廃棄物埋設センターや高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター,再処理工場を約2時間にわたって見学させていただきました.

 この見学会は大地教授,紺野特任准教授のご厚意により実現いたしました. 大地教授,紺野特任准教授はじめ,所内を案内していただきました東北電力東通原子力発電所および六ヶ所原子燃料サイクル施設の皆様に心より感謝の意を表します.

東通原子力発電所見学会 燃料サイクル施設見学会